北海道・知床半島沖で子どもを含む26人が乗った観光船「KAZU I(カズワン)」が遭難した事故で、馬場隆斜里町長が26日、運行会社「知床遊覧船」の社長が当日の出港の判断について「船長の判断だった」と、乗客の家族に向けた説明会で説明していたことを明らかにした。

社長は25日から始まった1日3回の説明会に初回のみ参加した。同席した馬場町長は「(社長は)どこまで説明できたか何とも言えない。歯切れよくお話ししていたわけではない」と振り返った。その上で、社長の様子について「大変なことを起こしてしまったという気持ち、申し訳ない気持ちと、さまざまな気持ちが交錯していた中で、ご家族と相対さなければならず、平常な(気持ちの)部分がとれなかったのだと思う」と話した。