日本維新の会の吉村洋文大阪府知事が11日、参院選に向け、最重要地区と位置付ける首都圏で2週連続の週末テコ入れ行脚を展開した。山梨・甲府市を皮切りに、さいたま市、栃木・宇都宮市の3カ所でマイクを握り、「子どもたちに背負わせるのは借金じゃない。背負わせるのはランドセルだ」などと政府の経済政策を厳しく批判し、公認候補予定者への支持を訴えた。

栃木選挙区(改選数1)は日本維新の会の新人大久保裕美氏ら、過去最多の女性5人を含めた6人が出馬予定。吉村氏は「次世代への投資、一票持っていない子供たちの方を向いた政治をやらせてください。何でも反対する立憲民主党はとんでもない」などと新たな支持層拡大へ声を上げた。吉村氏は先週4日に神奈川、東京で遊説。この日の山梨、埼玉、栃木に続き、12日も都内2カ所で公認候補予定者の応援に駆けつける予定で首都圏で精力的な動きを見せている。

栃木選挙区には自民現職の上野通子氏、立憲民主党の新人板倉京氏、共産党の新人岡村恵子氏、NHK党の新人高橋真佐子氏の女性4人も出馬を表明。諸派新人の大隈広郷氏も立候補を予定している。【大上悟】