立憲民主党の野田佳彦元首相は、2日に放送されたラジオ日本「岩瀬恵子のスマートNEWS」に出演し、旧統一教会の問題などで支持率が低迷する岸田文雄首相が、来年5月に地元の広島で開催が予定される主要7カ国首脳会議(広島サミット)の後、衆院解散・総選挙に打って出るのではないかとの見方を示した。

岩瀬に、直近の衆院解散の可能性を問われた野田氏は「分かりませんよ。岸田さんに(現状では)『黄金の3年』はなくなった。広島サミットの後くらいに、チャンスをねらうしか(政権を立て直す)方法はなくなってきたのではないか」と、指摘した。

内閣支持率について、自身の経験を踏まえ「そりゃ気になるし、あったほうがいい」とした上で「岸田首相はこのままじり貧に陥るより、浮揚のために何かしたいでしょうね」とも、述べた。

一方、岸田政権の足かせの一因になっている旧統一教会の問題について、自民党が調査の対象外としている安倍晋三元首相についても、あらためて調査をすべきとの考えを表明。岸田首相は、安倍氏の調査については、亡くなっていることから「限界がある」として踏み込まない構えをみせているが、野田氏は「限界があるかどうかは調べてみないと分からない。最初からあきらめてはいけない。事務所の方もまだいらっしゃる。多くの国民の方が(調査が必要と)思っていると思う」と訴えた。