年末の風物詩「現代用語の基礎知識選 2022ユーキャン新語・流行語大賞」の表彰式が1日、都内で行われ「国葬儀」がトップ10入りした。

世論の賛否が分かれたまま、安倍晋三元首相の国葬儀が9月27日に執り行われた。国葬を定めた戦前の法律である国葬令は47年12月末で失効し、現在日本に国葬の根拠は存在しない。内閣府の行う国の儀式としての国葬儀を閣議決定し、法的にも弔意を強制するものではないとした。

国葬の成り立ちや問題点を取り上げた中央大の宮間純一教授が受賞。宮間氏は「21世紀の日本で国葬が行われることに大変な驚きを覚えました。受賞のご連絡を頂いたときにも大いに驚きました」と話した。その上で「国葬のようなものが流行語に選ばれる社会にならなければいいなと思います。政府、国会が国葬儀の検証を進めています。こういった問題を次の世代に残さないためにも、今後も注視していかなければならない」と話した。