将棋の最年少7冠、藤井聡太王位(竜王・名人・叡王・棋王・王将・棋聖=21)が佐々木大地七段(28)の挑戦を受ける、「伊藤園お~いお茶杯第64期王位戦7番勝負第5局」が22日、徳島市「渭水苑」で始まり、午後6時すぎ、後手の佐々木が2時間2分の大長考の末、46手目を封じて1日目を終えた。シリーズの対戦成績は藤井の3勝1敗。王位4連覇にあと1勝と迫る藤井が7冠を堅持し、8冠全制覇へ弾みをつけるか。初タイトル獲得を目指す佐々木が連勝で踏ん張るか。形勢はほぼ互角だ。
戦型は横歩取り3三角型。佐々木が藤井のエース戦法「角換わり」を外し、横歩取りの戦型に誘導。横歩取りは激しい将棋になることが多く、序盤から駒が次々とぶつかり、飛車が縦横無尽に動き回った。派手な出だしから、一段落した後、互いに陣形整備する展開となり、午後は長考合戦に。佐々木の封じ手は、攻めるか、待つかの決断を迫られた重要局面。1日目の消費時間は藤井が3時間15分、佐々木が4時間23分。佐々木の大長考で持ち時間は逆転した。
本年度、藤井の先手番の成績は11戦全勝。勝率は10割だ。前日検分後の取材に藤井は「2日間をしっかり集中して、おもしろい将棋にしたい」と意気込んだ。佐々木は「準備はしてきた。悔いのない将棋を指したい」。かど番で後がないが、横歩取りで勝負をかけた。2日目は23日午前9時に再開する。激しい攻め合いになることも考えられる。【松浦隆司】

