立憲民主党の蓮舫参院議員は16日、同日に告示された衆院東京15区補選(4月28日投開票)の同党候補の応援のため東京都江東区で街頭演説し、岸田文雄首相がさきの訪米中、米連邦議会の上下両院合同会議で演説した際に「すてきな拍手」と発言したことを皮肉り「耳を疑った」と、指摘した。

首相は11日(日本時間12日)の演説冒頭、議場から温かい拍手が起きたのを受けて「日本の国会では、こんなにすてきな拍手を受けることは、まずありません」と、ジョークとみられる発言をした。

蓮舫氏は「先週訪米した岸田総理。気分よかったんでしょうね。国賓待遇。リムジンの中でバイデン大統領とツーショット、うれしかったんでしょうねえ」と皮肉を続けた上で「アメリカの議会で温かい拍手がきたら、つい本音で言ってしまった。『こんなすてきな拍手、日本の国会ではない』。耳を疑いましたよ」と厳しく指摘。「すてきな拍手が送られる。そんな状況が岸田総理や自民党に広がっているというそんな勘違いを、今回の補欠選挙でただしていただきたい」と、呼びかけた。

「裏金議員を続出する自民党に、すてきな拍手を送るいとまはない。さっさと撤退してもらうのが、酒井菜摘の勝利だ」と述べ、同党候補、酒井菜摘氏(37)への支援を呼びかけた。

東京15区補選には、「NHKから国民を守る党」の新人で弁護士の福永活也氏(43)、無所属の作家、乙武洋匡氏(48=都民ファーストの会、国民民主党推薦)、参政党の新人で看護師吉川里奈氏(36)、元衆院議員で無所属の秋元司氏(52)、日本維新の会の新人、元会社員の金沢結衣氏(33=教育無償化を実現する会推薦)、「つばさの党」の新人で会社経営の根本良輔氏(29)、「日本保守党」の新人で大学客員教授の飯山陽氏(48)、この日参院議員を自動失職した無所属の新人で前参院議員、須藤元気氏(46)も立候補を届け出た。