第51回将棋大賞で最優秀棋士賞に選ばれた藤井聡太8冠(竜王・名人・王位・叡王・王座・棋王・王将・棋聖=21)が18日、東京・千駄ケ谷「将棋会館」で行われた同賞の表彰式に参加した。所属する日本将棋連盟は今年秋、創立100周年記念事業として、JR千駄ケ谷駅前に新たな将棋会館を建設する。現在の会館で行われるのは最後となる。

藤井は昨年度、20歳10カ月で史上最年少名人に輝いたほか、8大タイトル全制覇を果たすなど、MVPにふさわしい活躍だった。このほか、名局賞(第71期王座戦挑戦者決定戦の豊島将之九段戦)、名局賞特別賞(第71期王座戦5番勝負第4局の永瀬拓矢王座=当時=戦)、勝率1位賞(8割5分2厘=46勝8敗)を受賞。特に、年間の勝率は、2016年(平28)10月のデビュー以来、自己最高となった。

受賞者を代表して「昨年度は実力以上の成績を残すことができました。また、印象に残る対局や出来事も多くありました。最近は戦術の進歩が早く、どう対応していくかが今後の自分のテーマになると思います。本年度も棋士として精進できるよう精いっぱい取り組みたいです」とあいさつした。

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