石破茂首相は19日の参院予算委員会集中審議で、折からのコメの価格高騰をめぐり、JA全中の山野徹会長が「(現在のコメ価格は)決して高いとは思っていない」と発言し批判が拡大していることへの見解を問われ、「生産者の団体トップとしては、お立場上、そういう発言は出ると思う」と述べ、一定の理解を示した。
日本維新の会の柳ケ瀬裕文議員の質問に答えた。
山野会長は13日、コメ価格の現状について「今、備蓄米が出回りつつあり、店頭の小売価格の上がり幅は縮小傾向から、下落したという発表もあり効果が表れ始めている」とした上で「決して高いとは思っておりません」と発言。消費者の認識とのずれが露呈した形になった。
柳ケ瀬氏から、山野会長発言の感想を問われた石破首相は「山野会長とはいろんなお話を日ごろからさせていただいている」とした上で「生産者の団体トップとしては『コメの値段はけして高くないよ』という発言は、お立場上、そういう発言は出ると思う」と述べた。
「JAの組合員の方もいろんな方がいらっしゃるが、生産費をまかなえているか。そうではないという農家さんが実際におられることも間違いない事実だ」と述べ「立場上、消してコメが高くないというのは、すべてのJAの生産者の方々を俯瞰(ふかん)した場合、お立場上そういう発言が出るのは、ある意味、無理からんところだと思っている」と主張した。
一方で「そのこと(発言)の当否については、お立場とは別に、農政論として議論をしていかなければならない」とも指摘した。
柳ケ瀬氏は「政府は、コメが高いから(価格を)下げようとしているのに、JAトップは『高くない』と。国民生活とはかけ離れてた発言だと思うが、これが本音ではないのか?」と指摘。「高くない、高くしたい、維持したいというのが、本音ではないのか」と、批判をまじえて疑問を投げかけた。

