将棋の第10期叡王戦5番勝負を制した伊藤匠叡王(22)の就位式が25日、東京都港区の「明治記念館」で行われた。
前期、当時全冠を保持していた同学年の藤井聡太8冠からタイトルを奪取。一角を崩して初めて頂点に立った。その時同様、挑戦者の斎藤慎太郎八段(32)に第4局で2勝2敗に追いつかれた。最終第5局で振り切って初防衛を果たした。
昨年に続いて花束を贈呈した師匠の宮田利男八段(72)はステージに登壇すると、「叡王様」と弟子のことを呼び、笑いを誘った。
第5局は不利な局面となり、自ら主宰する東京・三軒茶屋の道場で開いていた検討会を午後6時で打ち切ったという。その後、日課である道場の近く銭湯のサウナに入って整えていたところ、常連から「師匠が最後まで見てあげないの」と言われたと、明らかにした。
初防衛でタイトル獲得2期となり、伊藤は八段に昇段した。これに関しては、「師匠と並ぶことができて光栄です」とメールしてきたことも披露。「数年以内に九段になると思います。その時(のメール)を楽しみにしています」と話して、大きな拍手を送られていた。

