参院選に自民党から比例代表で出馬して落選した、元経産官僚で慶大教授の岸博幸氏(62)が26日放送のカンテレ「ドっとコネクト」(土曜午前11時20分、正午=関西地区)に出演。出馬の経緯と自民党の現状について言及した。

タレント山田邦子(65)から「疲れたでしょう? だって、もともと体の調子も悪かったし…」とねぎらわれる、岸氏は「もともと、がんの病人ですから…」と苦笑。日焼けはしているものの、「ずっと選挙活動をしていて、外にいて。黒くなったから健康そうに見えるんですけど、体調ボロボロですよね」と話した。

岸氏は5月17日に同番組に出演した際、出馬について「現状ない」と否定していたが、その後「自民を立て直すため」として出馬を表明していた。

「これは別に言い訳でも何でもなく、うそでも何でもありません。5月中旬の段階は真剣に出る可能性、出ない可能性(を検討して)、どっちかというと後者の方が大きいなと。体調もあるし。5月の下旬に自分が信頼、尊敬する方と何人かで話をしていて、結論から言えば説得されちゃったというのがある」と説明した。

岸氏は第1次小泉内閣で経済財政政策担当大臣補佐官に就任し、その後、情報通信政策や郵政民営化に携わった。2021年には内閣官房参与を務めた。

「私はもともと、自民党は小泉政権、安倍政権、菅政権、ずっと関わっていましたので。安倍さんとか菅さんへの恩返しのためにも、自民党を立て直すっていうのをやるべきじゃないかって説得をされて、5月の末ぐらいまでに決めたっていうのが正直なところ」と明かした。

ただ、選挙戦で「逆風」を感じたかについては、「逆風どころじゃない風を感じましたね。正直、立候補を表明して短期間でしたから、得票数もそんなに高く考えていませんでしたけど、目標の半分以下で終わりましたから。自分の努力不足もありますけども、自民党の逆風の影響が本当に大きいっていうのが、自分で身をもって感じております」とも語った。

大病も患う中で、乞われて出馬するという大きな決断に、MCのフリーアナウンサー・石井亮次(48)が「命をかけて出たということは、大変尊敬するべきだと思いますよ」と言うと、「バカな判断だと思いますけど…」と苦笑。

「ただ、自民党を外から見てるのと、実際に自民党から公認をもらって中に入るのとは、やっぱり見える部分もだいぶ違うんですけど。結論から言うと、外から見ている以上に、自民党はもうだいぶ問題が大きすぎてヤバいよなと。総理を代えるだけで自民党が立ち直るなんてことは、ないだろうなって逆に確信するに至っちゃいましたね」と指摘していた。