将棋の第83期名人戦7番勝負を制した藤井聡太名人(竜王・王位・王座・棋聖・棋王・王将=23)の就位式が4日、東京都文京区の「ホテル椿山荘東京」で行われた。今期は、王将戦に続いて永瀬拓矢九段(32)の挑戦を受けた。名人戦初登場の挑戦者を4勝1敗で下し、3連覇を達成した。
特に第2局(4月29、30日、東京都大田区「羽田空港第1ターミナル」)、第3局(5月9、10日、大阪府泉佐野市「ホテル日航関西空港」)は千日手含みの局面が続いた。第4局(5月17、18日、大分県宇佐市「宇佐神宮」)、第5局(5月29、30日、茨城県古河市「ホテル山水」)は連続で千日手指し直し局となった。第4局は落としたが、第5局で決めた。
今期のシリーズについて藤井は謝辞で、「今までで最も千日手を意識するシリーズでもありました。第2局と第3局では頭をよぎる展開となり、第4局と第5局では実際に指し直しとなりました」と振り返った。これらを経ての3連覇に、「1手1手の探究の結果、千日手となる面白さと、限られた時間の中で指し直すことの難しさといった二面性も、将棋の魅力だと感じました。今期の経験を生かして実力を高めて、来期の名人戦の舞台に上がれるようにしっかりと取り組んでいきたいと思います」と述べ、大きな拍手を送られていた。

