NHK解説委員を務めたジャーナリスト柳沢秀夫氏は18日、木曜コメンテーターを務めるテレビ朝日系「大下容子ワイド!スクランブル」(月~金曜午前10時25分)に生出演。自民党総裁選(22日告示、10月4日投開票)に立候補を予定する高市早苗・前経済安保担当相が、これまで公の場で沈黙を守ってきた背景について独自分析した。
高市氏は、石破茂首相(党総裁)が辞任表明する前の今月2日、党本部で開かれた自民党両院議員総会でメディアの取材に応じて以降、公の場所にほとんど姿を見せておらず、総裁選に関する発言もしていない。出馬に必要な20人の推薦人は確保したとみられ、総裁選で訴える政策を練り上げているための「沈黙」とみられている。
番組では「知名度は十分なのであわてて表に出る必要はない」「本人が電話かけを行うなど、支持を広げるために動いていたとみられる」など、陣営関係者のコメントによる、この間の高市氏の動きについて伝える一方で、「不安材料の1つとして、強すぎる保守色が支持拡大の障壁になっているのではないかという指摘もある」とも報じた。「『極右』という誤解は解きほぐす必要がある。高市さんは『保守中道』だ」とする陣営関係者の主張も報じた。
その上で、高市氏が目指すモデルの1人は、イタリアのメローニ首相だという政府関係者のコメントを紹介。極右政党出身のメローニ氏だが、政権を担うと現実路線の「穏健保守」に転じ、トランプ米大統領ら世界首脳からの評価も高いとした上で「高市さんも総理になれば現実路線で政権運営を行うだろう」という関係者のコメントも伝えた。 柳沢氏は、「現実路線というイメージをつくりたい(のではないか)ということだが、『極右』というイメージについては、そういうレッテル張りをされることは、自分にとって不利だと言うことは分かっているんと思う」と指摘。その上で「ここまで立候補表明をしてこなかったということは、早めに出てしまうと、例えばその辺を、例えば『8月15日に靖国神社に参拝しますか』ということはたぶん、しつこく聞かれると思う」と推測。「そういうふうなところにさらされるより、そういう場は多分、これから選挙戦が始まったところで、しっかりと自分は適切に対応するというような言い方で現実路線を印象づけるため、最初に目立たない方がいいというような判断が、今回は多分、あったのではないかなと思いますね」と述べた。
高市氏は18日に総裁選立候補の意向を初めて公の場で表明する見通しで、正式な記者会見は19日に行う予定だ。

