将棋界のトップ棋士が公開対局で全国を転戦する勝ち抜き戦「将棋日本シリーズ JTプロ公式戦(JT杯)」特別対局、藤井聡太7冠(23)対羽生善治九段(55)戦が12日、名古屋市「ポートメッセなごや」で行われた。本来なら藤井と渡辺明JT杯覇者(41)の準決勝が行われる予定だったが、渡辺が9月17日から来年3月末まで休場したため、不戦敗。急きょこのエキシビションマッチが組まれた。対局は序盤から激しく駒がぶつかる相掛かりから、後手の藤井が最後に勝機を見いだして、92手で勝利した。

「非常に激しい戦いになって、時間があれば長考したい場面ばかりだった。途中は攻め込まれて苦しくしてしまった局面もありましたが、反撃に転じてきわどく勝つことができました」とホッとした様子を見せた。

若々しい将棋を披露した羽生は、「激しい展開になって、もうちょっといい手があったかもしれない。時間がない中で具体的な手が見えなかった」と話した。

準決勝が不戦勝となった藤井は、11月23日に東京・有明「東京ビッグサイト」で行われる決勝に進出。もう一方の準決勝、永瀬拓矢九段対佐藤天彦九段戦は11月9日、大阪市「インテックス大阪」で行われる。