世界各国の万博を訪れ、「万博おばあちゃん」として知られる愛知県瀬戸市の山田外美代さん(76)が13日、大阪・関西万博会場を訪れ、「皆勤賞」を達成した。
午前9時過ぎ、東ゲートから入場した山田さんは「やっと入れた。混雑していたので、入るのが大変でした」とホッとした表情を見せた。05年愛知万博、10年中国・上海万博、12年韓国・麗水万博に続き、大阪・関西万博で4度目の「皆勤賞」となった。
昨年12月に、夫の鐘敏さん、長男の和弘さんとともに一時移住した会場近くの大阪市住之江区の団地から、184日間、1日も欠かさず万博会場を訪れた。
閉幕日を迎え「さみしさは度を超えている」と話し、「ここ数日、家族の会話では『終わる』という言葉は禁句でした」と笑顔を見せた。
多くの友人もできた。スイス館を訪れると、親交のある関係者に「ありがとうね~」と感謝の言葉を述べると、「グッバイ!」と抱擁された。
会期終盤、混雑が激しくなり、「皆勤賞」の危機もあった。家族の入場をサポートした和弘さんは「9月30日と10月2日、チケットはあったが、入場予約がまったくできなかった。パソコン3台をフル回転し、やっと予約できたのは2日前だった。最大の危機でした」と振り返った。
外美代さんは「これだけ入場するのがたいへんな万博は05年愛知万博から初めて。石毛さん(日本国際博覧会協会事務総長)に苦情が言いたいです(笑い)」と話し、「一生懸命に努力しなければ入れない万博って、来なくてもいい万博じゃないかなと思ったこともあった。息子が『大丈夫、朝までにはとれるよ』って。朝までにというフレーズが必ずついた。最後の2週間はたいへんでした」と振り返った。
9月5日に「万博を訪れた最多日数(648日)」のタイトルでギネス世界記録にも認定された。家族のサポートを受け、達成でき「皆勤賞」。次回はサウジアラビアで初めて開催される「リヤド万博2030」。万博おばあちゃんが5度目の「皆勤賞」を狙う。【松浦隆司】

