秋篠宮さまが30日、還暦の誕生日を迎えられた。同日には、誕生日に先立って25日に行った記者会見でのお言葉と、今年で結婚35年目を迎えた紀子さまと秋篠宮邸を散策する様子の近影が、宮内庁公式サイトで公開された。

秋篠宮さまはチェック柄のジャケットに、シルバーと赤のストライプのネクタイ姿の還暦写真を公開。薄いグリーンのスーツドレス姿の紀子さまと、笑顔をみせながら邸内を散策する写真もアップされた。

秋篠宮さまは、会見では「今度、還暦を迎えるわけですけれども、私個人の中では、時間というのは連続しているものと認識していますので、還暦と言われても、干支(かんし)が一巡したんだなということと、そういう年齢になったんだなという感想があるくらいです」とコメントした。

さらに、宮内庁が昨年4月に解説した公式インスタグラムで、秋篠宮家のご活動の紹介を始めたことについても言及。「宮内庁がインスタグラムを始めて2年近くたつのでしょうか。そして、最近は私たちのところもそうですし、宮家全体がインスタグラムで紹介されるようになり、フォロワー数もかなり多くて、結構なことだと思います」などと語った。

一方で記者からは、SNSをめぐり、個人のプライバシーが問題になっていることへの質問も。佳子さまがブラジルヘの公式訪問中に、機内で眠ったような表情でお休みになっている様子が、SNSに投稿されたことについても触れられた。SNSの持つ課題について聞かれた秋篠宮さまは「SNSは、情報を瞬時に広めることもできますし、使う人々が、双方向で迅速にコミュニケーションを取れるというメリットがありますが、一方では、誹謗(ひぼう)中傷などによる悲しい出来事も起こっています。その両面があると思います。その上で、今、質問にありましたように、プライバシーの問題というのも出てくると思います。先ほどの事例で言いますと、飛行機の中で休んでいる写真がSNSで広がるというわけですけれども、そこに写っていた一人の人間の中に公的な立場と、それから個人、去年、私が話した言葉で言うと生身の人間ですね、両方が一つになっています。それを分離するというのはなかなか難しいことだと思いますが、少し前の時代、今も続いているわけですけれども、テレビ、新聞や放送などのマスメディアの時代であれば、もしかすると、それはいろいろなところに広がらないようにできたかもしれないですね、話し合いをすると。ただ、今のSNSの時代では、それが非常に難しいことだと思います。とにかく、誰でも写真を撮る、画像を撮れて、誰でもが拡散できるわけですから。そこは非常に難しいと思います」と私見を述べた。

秋篠宮さまはその上で「そして、更にSNSに、今度は全く別の進化を遂げてきたAIが一緒になるというのが、現在の状況だと思います。そうすると、単に先ほどのような画像が外に出ていくだけでなくて、フェイク画像や二次創作画像などが拡散することもあり得て、新聞や放送などのマスメディアの時代とは大きく環境が異なってきているように思います。SNSにAIがくっ付いた状態で、これが今後どうなるかというのは、恐らく誰も分からないのだと思います。5年先のことではないですよね、1年先でも分からないというのが現状だと思います。このように、今後どうなっていくか分からないというのもSNSの一つの課題ではないかと思います。情報テクノロジーが発達して、著しく、絶えず変化するメディア環境にあって、SNSをその中に位置付けて、その可能性であったり、課題であったりを捉えるという、ものの見方と言いますかね、そういうことも必要になってくるのではないかと思います」と語った。

佳子さまをめぐっては、6月のブラジル公式訪問時、一般客も同乗する民間機に乗った際の、自席で眠っているような様子が、SNSで投稿された。宮内庁は本人の同意がない「プライバシー侵害」との抗議のコメントを発し、X運営会社に照会したことなどを明らかにしている。

宮内庁は昨年4月、皇室の情報発信強化に向けインスタグラムに公式アカウントを立ち上げ、現在は227万人を超えるフォロワーがいる。

皇室では、愛子さまが12月1日に24歳の誕生日を迎えられるほか、皇后さまが同9日、上皇さまが同23日、佳子さまが同29日と、誕生日が続く1カ月となっている。