共産党の小池晃書記局長は、4日夜に放送されたBS日テレ「深層NEWS」に出演。自民党が衆院選の公示前にYouTubeに投稿した高市早苗首相のメッセージ動画の再生回数が、1億回を超えたことについて見解を問われ、「見てみたら、『いいね』は1万8000回。ということは、結局5000人に1人くらいしか『いいね』と言っていない」と指摘した。

政治系動画では異例の回数だけに話題になっているが、小池氏は「(再生回数の背景は)分かりませんが、YouTubeだと、広告で使うこともあると。そうすると、意図的に見ようとしなくても、目に入っちゃうということもあるんじゃないかと思います」とも分析した。

その上で、「私たちは広告にお金を使って、というのはできないので、かなりハンディキャップはある。選挙中の動画についても、一定の公平性を担保するようなことも、今後は考えていかないといけないのではないか」と苦言を呈しながらも、「そんなことを言ってられないので、できるだけ見てもらう動画をつくりたい」と訴えた。

番組では、先月30日に公開された共産党の田村智子委員長のYouTube再生回数が、約430万回であること紹介。小池氏は「田村委員長が街頭に出て、若者に直撃する。やらせでもなんでもなく『私のこと知ってますか?』って。ああいうことができる党首って、あまりいないと思う。すごいなと思って見ている」と、田村氏の動画を評価した、

一方、司会者から「SNSが、選挙戦でかなり、クリティカル(決定的)に影響している可能性もある。資金力にも左右されるが共産党の戦略はありますか」と問われると、「基本的に選挙は自由であるべきだし、いろんな発信は制約を法的に加えることは、あまりよろしくないことだと思う」とした上で、「資金力で圧倒的に差が出てしまうことには、何らかの対策は考えないといけないのではないか」と指摘した。

また、「結構、フェイクが流れている。今はAIでいろんなものができる。それを信じている方もいるので、間違った情報をただしていくことは、やっていかないといけないと思う」とも訴えた。

高市首相の動画は、自民党の公式YouTubeチャンネルで展開されているもの。「【高市総裁メッセージ】日本列島を、強く豊かに」と題した31秒の動画は、衆院選公示日前日の1月26日にアップされ、「高市早苗です。挑戦しない国に未来はありません」などと、呼び掛ける内容。4日に1億回を突破した。異例の再生回数となった背景をめぐっては、X(旧ツイッター)などで広告として配信されていることの影響を指摘する声もある。