国民民主党の玉木雄一郎代表は19日の定例会見で、今年3月に発生した、沖縄県名護市辺野古沖で船が転覆した事故をめぐり、船の運航団体「ヘリ基地反対協議会」の構成団体でもある共産党の田村智子委員長が謝罪したことについて問われ、「ひとことで言うと遅いですよね」と指摘した。
転覆事故は3月16日に発生し、修学旅行で平和学習に参加していた同志社国際高(京都府)の女子生徒と船の船長の2人が死亡。事故原因の調査も含めて、業務上過失致死傷などの容疑も視野に置いた捜査が続いている。田村氏は17日に那覇市で講演した際、「修学旅行の高校生を船に乗せたこと自体が重大な誤り」とした上で、「(運航団体の)ヘリ基地反対協議会の構成団体である日本共産党として、私からも心からおわびを申し上げる」と謝罪の意を表明。「最愛の娘さんを亡くされたご遺族の悲しみや怒りがどれほど深いか。このことを決して忘れることなく、事故原因の解明、ご遺族への(直接の)謝罪と補償が行われるよう、尽力していく」と述べた。
記者から、事故から2カ月が経過したタイミングでの謝罪に対する認識を問われた玉木氏は、「謝罪されたことは良かったと思いますが、ひとことで言うと遅いですね。もっと早くそういう表明をすべきだったのではないか」と指摘した。
国民民主では伊藤孝恵参院議員が今年4月の参院文教科学委員会で、学校側や政府の対応を、厳しくただしたことがある。玉木氏は伊藤氏の質問に触れながら「(女子生徒の)遺族のみなさんがいろんな思いを抱えながら、noteで発信されている。私も気をつけて発信しているが、右にしても左にしても、政治的には利用されたくないというのが、亡くなられた1人の娘さんの思いを正確に世の中に伝えたい、残したいという思いですので、基地の反対、賛成どちらも、何か政治的意図をもって利用すべきではない」とも指摘。その上で、「起きたことに対して、責任のある者については、個人でも組織でも哀悼の意と謝罪をすべき点があればその意を示すことが、誠実な、組織や大人の人間としての対応ではないかと思う」と口にした。

