高市早苗首相は20日の党首討論で、イラン情勢に対応する補正予算編成の検討指示について、「補正予算は、中東情勢が長引くと、いつかやらないといけないという思いは、割と早くから強く持っていた」と明かした。
編成に関する自身の国会での発言も、微妙に変化させていたと主張し、「みなさま、お気づきだと思う」とも主張した。
中道改革連合の小川淳也代表から、補正予算の検討指示が遅れたのではないかなどと批判されたのに対する答弁。
高市首相は「私は指示が遅れたとは思っていません」と反論し、「補正予算は、中東情勢が長引くと、いつかやらないといけないという思いは強く持っていた」と主張。「まず大事なのは令和8年度予算を早期に成立させていただいて、その上で、社会生活、経済生活に影響が出ない状況をつくり、予備費も1兆円積んでいますから、それを執行できる状況をつくり、その後で情勢を見ながら考えていくということで、割と早くから、ベストな対応を考えていました」と述べた。
一方、小川氏は「総理は、先週の11日(の参院決算委員会)になっても、その(補正予算編成の)可能性を否定していたが、18日になって翻意している。総理は連休前には(補正編成検討の)指示をしていた(と明かしている)が、この判断の遅れと揺らぎ、揺れ。指示をしていたなら、11日にその可能性を否定する必要はなかった。国会答弁が不誠実だったのではないか」と指摘したが、高市首相は「先般から、答弁の中で私の答弁ぶりが『現時点では』とか『いますぐただちに』とか『今日の時点では』と、変わっていっていたのは、みなさま、お気づきだと思う」と、主張。この言いぶりには、委員会室にいた中道の議員らから強い疑問の声が上がった。
それでも高市首相は「中東情勢が長引いた場合に、最悪、リスクを最小化するため、補正対応の可能性はあるというのは、十分に私も腹に留めておりました」と主張した。
小川氏はこの首相発言に対し、「それ(発言の変化)は、世の中には伝わっていませんよ」とピシャリ。「むしろ今日、党首討論がある。野党に迫られる前に、というふうに転じていったのではないか、というのが世の中の受け止めではないかと私は思います」と、首相とは異なる見解を皮肉まじりに示し、「暫定予算の時もずいぶん編成が遅れた。そのときも見通しが甘かったのではないか」と述べ、「連休前に事務方に検討を指示していたのなら、それをもっとにじませる形で国会で誠実に答弁すべきだった」と、首相の対応を批判した。

