皇族数の確保に向けた皇室典範改正案は17日午前の参院本会議で、与党や一部野党の賛成多数で可決、成立した。
投票総数241のうち、賛成は184、反対は57だった。ボタン投票のさなかには、野党議員から「反対!」の声も議場に響いた。
同法案は6月30日に政府が閣議決定。衆参両院の「立法府の総意」として<1>女性皇族が結婚後も皇族の身分を保持する<2>「旧宮家」の男系男子を養子として皇族に迎えるの2案がとりまとめられたが、政府提出のものには、養子本人は皇位継承資格を持たないものの、養子に生まれた男子は皇位継承資格を持つことが明確にされ、「立法府の総意」にはない内容が盛り込まれた。与野党は、今の特別国会で最優先で成立させることを目指していたが、野党からは、「立法府の総意」を超えているとして反発の声も相次いでいた。
衆参両院での審議は、それぞれ約3時間ほどだった。7月15日に行われた参院特別委員会の質疑では、昨年まで皇室典範改正の与野党協議に携わっていた立憲民主党の長浜博行前参院副議長が、「良識の府と言われた参院で、80年の歴史を持つ皇室典範がわずか数時間の審議で改悪されることを想像すると、断腸の思いだ」と懸念を表明。一方、木原稔官房長官は答弁で、「旧11宮家の男系男子の養子縁組」の正当性を強調した上で、養子の子どもに関しては「養子の子は、生まれながらの皇族でありますから、男子の場合は、現行の皇室典範第一条と第二条が適用され、皇位継承資格を有します」などと述べていた。

