ノーザンホースパーク主催の「ノーザンファームミックスセール2023」が24日、北海道苫小牧市のノーザンホースパークで行われました。19年に始まった繁殖牝馬セリが昨年から当歳馬と繁殖牝馬が上場されるセリへと生まれ変わり、今年で2回目の開催でした。当歳部門は上場44頭が種牡馬38頭の子どもというバリエーションの豊富さで、昨年に続いて売却率100%を記録しました。
最高落札額はエピファネイア産駒のパシオンルージュの23(牡)の8400万円でしたが、ここでもコントレイル産駒が人気を集めました。牡牝1頭ずつが上場され、シーヴの23(牡)が全体2位の7400万円、マースの23(牝)は牝馬トップタイの6200万円の値をつけました。母シーヴの子はディープインパクト産駒のショウナンアデイヴ(牡4、高野)が20年セレクトセールで1歳セリ史上最高額となる5億1000万円で落札されるなど、セリに出たことのある半兄3頭全てが2億円以上で取引されていました。
シーヴの23を競り落としたDMM.comの粟津浩樹レーシングマネジャーは「コントレイル産駒はすごく評判がいい。きょうだいもセレクトセールで高値で取引されていましたし、ずっと見続けてきた血統でもあります。ノーザンファームの牧場でもずっといい馬だと言われていましたし、順調にいって結果を出してもらえれば」と話してくれました。当歳馬が初年度産駒となるコントレイル産駒は、今年7月のセレクトセールで平均落札額1億2860万円を記録した人気急騰株です。歴史の浅いセリだからこそ、お得感が強調されたといっていいでしょう。
売上総額は15億2800万円(税抜き、平均落札額3473万円)。上場頭数は昨年比6頭増でしたが、売上総額、平均落札額とも昨年を下回る結果となりました。ノーザンファームの吉田俊介副代表は「昨年より購買者登録も若干少なくなっていて、なかなか(セリが)定着するまで、結果を出すまではしょうがないのかなと思うことにします。去年購買していただいた馬は(1歳になり)調教を始めていますから、この子たちが成績を出したら、来てくださるお客さまが増えるのかなと捉えております」と総括しました。
吉田副代表は購買希望者のセリ定着を今後の課題に挙げます。当歳部門のセリは今年でまだ2回目。同セールで落札された馬はまだデビューもしておらず、上場馬の血統と比較しても認知度は高くありません。吉田副代表は「一番のセリの宣伝というのは、セール出身馬が競馬場で活躍すること、大きなレースを勝つこと。ミックスセールに足りないのは歴史だったり、成績の積み重ねだと思います。今後はそこを積み上げていきたい。(昨年のセリでの落札馬が2歳戦を迎える来年は)何頭か勝ち上がって、いい宣伝になっていればいいなと思います」と話しました。
離乳直後と冬毛が生えるシーズンが重なり、体調管理が難しい時期のセリ。2度目の当歳部門開催とあって、そんな中でもセリ当日の下見時点で各馬には落ち着きがあり、昨年よりいい状態で晴れ舞台を迎えられたといいます。来年は2歳戦を4カ月ほど消化した段階でミックスセールが行われます。セリ出身馬の好走が購買希望者の購買意欲に直結するとなれば、来年以降の同セールは伸びしろだらけと考えていいのかもしれません。1年後、会場にさらに活発なかけ声が響くことを期待したいと思います。【松田直樹】

