一昨年暮れのG1香港マイル(芝1600メートル)で王者ゴールデンシックスティ(2着)を寄せつけず逃げ切り勝ちしたことで脚光を浴びたカリフォルニアスパングル(せん6、父スタースパングルドバナー)が10日(日曜)、シャティン競馬場で行われたG1クイーンズシルバージュビリーC(芝1400メートル)に優勝。長かったトンネルを抜け出して3週後の30日(土曜)に控えるドバイのG1アルクオーツスプリント(メイダン、芝直線1200メートル)への参戦を決めました。
オーストラリアから拠点を移したB・アヴドゥラ騎手との新コンビで臨んだカリフォルニアスパングルは、好スタートから単騎先頭に立つと鞍上の絶妙なコントロールによって絵に描いたような逃げ切り勝ち。2着ギャラクシーパッチに1馬身差をつけて、昨年10月のG2シャティンT(芝1600メートル)以来、5カ月ぶりの白星を飾りました。
一昨年の香港4歳3冠シリーズの香港クラシックC(芝1800メートル)を逃げ切ったカリフォルニアスパングルは現在、香港の中距離王者に君臨するロマンチックウォリアーと並ぶこの世代のツートップとして輝いていました。しかし年長馬と対戦するようになると、主戦場のマイル路線には王者ゴールデンシックスティがいて世代交代を阻んでいました。9月から始まった新シーズンでは前述のシャティンTこそ逃げ切ったものの、その後は逃げ馬ゆえのもろさを見せて4連敗。C・スミヨンやH・ボウマンという腕利きをしても、泥沼から抜け出す手助けにはなりませんでした。
香港移籍後、これが初のG1勝ちとなったアヴドゥラ騎手はオーストラリアでG1を13勝した腕利き。管理するA・クルーズ師も、復活を模索していたカリフォルニアスパングルを覚醒させた手腕を高く評価しています。
香港馬はアルクオーツスプリントで過去に2勝を挙げていて、14年には俳優のサモ・ハン・キンポーが所有したアンバースカイが優勝をさらっています。
ライバルのロマンチックウォリアーは、すでに海外重賞勝ち(昨年10月にオーストラリアG1コックスプレート)を果たしており、カリフォルニアスパングルの挑戦にも大きな注目が集まっています。【ターフライター・奥野庸介】(ニッカンスポーツ・コム/極ウマコラム「ワールドホースレーシング」)


