6番人気のシャマル(牡6、松下)が逃げ切り勝ちを収め、春のダートマイルで頂点に立った。時計は1分39秒0(不良)。川須栄彦騎手(32)はJpn1初制覇、松下武士調教師(43)はこのレース初制覇となった。
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降りしきる雨の中、積極的なレース運びでシャマルがタイトルをたぐり寄せた。5番枠から好発を決めると、主導権を握って並みいる強豪を引っ張る展開。直線に入っても後続との差はなかなか詰まらない。タガノビューティーに2馬身半の差をつけてゴールした瞬間、川須騎手の右手が大きく挙がった。「本当に最高の気分です。ラスト400から、あと400だよと馬に伝えながら。残り200で後続の足音は聞こえなくて、離しているのかなと。ゴールまでかみしめて追いました」。手を離れた時期もあったが、コンビとしての16戦目でダートマイルの頂点に導いた。
前走の黒船賞で1年ぶりの白星を挙げていた。「自信を取り戻してくれていました。先生ともここを勝つつもりで頑張ってきたのでよかった」。喜びをかみしめながらも、「もっとこの馬の強さを見せられたらうれしい」と今後への期待はさらに膨らむ。松下師は「天も味方してくれました。今日のレースは逃げ切りが多くて、スッと行けるなら行ってもらおうと。紆余(うよ)曲折あったけど、力が落ちたとは思っていませんでした。喜びもひとしおです」と笑顔。順調なら、次走は6月19日浦和のさきたま杯(Jpn1、1400メートル)が視野に入る。【渡辺嘉朗】
■シャマル ▽父 スマートファルコン▽母 ネイティヴコード(アグネスデジタル)▽牡6▽馬主 金山敏也▽調教師 松下武士(栗東)▽生産者 岡田スタツド(北海道新ひだか町)▽戦績 21戦10勝(うち地方12戦6勝)▽総獲得賞金 3億3150万5000円(うち地方2億6520万円)▽主な勝ち鞍 22年東京スプリント(Jpn3)、サマーチャンピオン(Jpn3)、テレ玉杯オーバルスプリント(Jpn3)、23年黒船賞(Jpn3)、24年黒船賞(Jpn3)▽馬名の由来 ペルシャ湾岸地域に吹く風
●勝負服
<タガノビューティー=2着>石橋脩騎手 馬に感謝です。ある意味いい枠が当たって、内からうまく運べて進路が開いた。4コーナーでの手応えも良く、ゴールまでしっかり伸びたけど、前残りだった。
<ペプチドナイル=3着>藤岡佑騎手 馬場を考えてポジションを取りたくて出していって、1コーナーでクラウンプライドに迷惑をかけてしまった。乾いた馬場でやりたかったというのが正直なところ。それでも力は示してくれた。
<キングズソード=4着>モレイラ騎手 外枠からいいスタートを切って、いい展開になっていたけど、今日の馬場は前が有利。ベストの馬場ではなかった。
<ミックファイア=5着>吉原寛騎手 前が止まらない分、スタートが合わなかったのが悔やまれる。後ろからになったけど、思い切って外に出して、最後までしっかり伸びてくれた。
<ウィリアムバローズ=6着>坂井瑠騎手 状態は良かった。普段はハミに乗りかかるくらいだけど、今日は馬場をよく捉えられなくて、いつものパフォーマンスを発揮できなかった。
<ギガキング=8着>和田譲騎手 中団ぐらいには付けられたけど、思ったより砂を嫌がってしまった。それでもこなしながら直線は伸びてきてくれた。

