12日の帯広(ばんえい十勝)12Rでサクラヤマトが勝利し、管理する金山明彦調教師(72)が通算1000勝を達成した。歴代29人目、現役20人目の記録。通算9590戦目での達成となった。フジダイビクトリーで制した16年ばんえい記念など重賞18勝を挙げている。騎手時代には通算3299勝を挙げており、「ミスターばんえい競馬」と呼ばれるレジェンドホースマンの偉業達成となった。

金山師は「上手に乗ってくれる騎手や厩舎スタッフの頑張り、良い馬を預けてくれた馬主の方々のおかげがあって、なんとか1000勝出来たなと思っています。このレースで勝ったサクラヤマトは体が出来てきて順調に成長を見せくれている馬だったので、今季4連勝し、これからの活躍に期待している馬でもあります。馬は1頭1頭、個性や性格が違うので、調教でも馬の気持ちを大事にしながらやってきました。サダエリコやフジダイビクトリーなど、重賞を取ることも出来ましたが、調教師としていろいろな馬を管理し勝ち星を挙げていくことは騎手時代よりも難しいことだとわかりました。ただ、ここまでやってこられたのはやはり支えてくれる関係者や、応援してくれるファンの皆様のおかげなので、時間がかかったかもしれませんが本当に感謝しています」とコメントしている。

金山師は北海道赤平市生まれ。小学校6年で草ばんばに騎乗し、中学卒業後、厩務員を経て、騎手免許を取得した。69年6月14日に初騎乗初勝利を達成し、99年の引退までに通算1万9712戦3299勝(重賞88勝)の成績を残した。最高峰の「ばんえい記念」を6勝している「ミスターばんえい競馬」。00年に調教師に転身しており、騎手、調教師として、不滅の大記録を達成した。

17年には日刊スポーツの紙面で連載した「明日への伝言」に登場。「ばんえいは北海道の開拓の歴史を今につなぐ、重要な文化としての役割を担っていると思う。生産者の高齢化や不景気もあって生産頭数はかなり減っているけれど、新たに牧場を開設して生産に力を入れてくれているという明るい話題もある。キンタロー(ばんえい記念を3勝し、史上初の賞金収得額1億円を突破した名馬)のように1歩1歩、力強く、我慢強く、どんな障害でも乗り越え、この『世界にひとつだけの競馬』を守っていかないといけない」と熱い思いを語っている。

ばんえい十勝(帯広)競馬では通算1000勝達成の表彰式実施を予定しており、日時が決まり次第、ばんえい十勝公式ホームページで発表する。