今週の中山の3日間開催(14~16日)で、手塚厩舎から楽しみな血統馬3頭がデビューを予定している。今年のサウジダービー、UAEダービーを勝ったフォーエバーヤングの半妹ブラウンラチェット(牝、父キズナ)は芝で初陣を迎える。桜花賞馬アユサンの子ベストシーン(牡、父レイデオロ)、今夏の新潟記念を制したシンリョクカの半妹レイユール(牝、父キズナ)も注目だ。

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3歳ダート戦線でトップを張るフォーエバーヤングの半妹ブラウンラチェットは芝でベールを脱ぐ。16日中山芝1800メートルのデビュー戦に向け、この日は角馬場で入念に体をほぐしてダートコース入り。砂の上でも滑らかで軽快なフットワーク、ばねのあるスピード感十分の動きは目を引いた。厩舎の看板馬だったフィエールマン、シュネルマイスターの背中も知る担当の名畑助手は「小柄ですが体全身を使ってきれいな走りをする馬で乗っていて気持ちいいですね。芝向きの軽いフットワーク。動きには文句がありません」と賛辞を惜しまない。「動きだけなら僕が乗ってきた中でもトップレベルだと思います」と言わしめるほどだ。

美浦ウッドでの1週前追い切りでは年長馬2頭を手応えで圧倒。俊敏な反応で切れのある動きを披露した。「良かったですね。調教通りに走れるようなら上のクラスで戦える馬。まだカイ食いが細くなったり精神的に難しいところがあるので気をつけながらやっています」と課題に向き合いながら調整を進めている。「1つ上の兄に近づけるようになってくれれば。秘めるものは一級品だと思います」。大きな期待を込めて、デビュー戦のターフに送り出す。【井上力心】

■ベストシーン 母は桜花賞馬アユサン

◆14日(土)中山芝2000メートルまたは16日(月)中山芝1600メートル ベストシーンは1週前にウッドの3頭併せで6ハロン84秒9-12秒2(馬なり)をマーク。岡田助手は「まだ馬混みが苦手で他の馬を気にしてフラフラするところがありました。その辺がどうか。ただ、背中が柔らかいしいいものは持っています」と話す。鞍上は母アユサンの主戦を務めた丸山騎手の予定。

■レイユール「一生懸命走る馬」

◆15日(日)中山芝1600メートル レイユールは坂路、ウッド併用で乗り込まれてきた。1週前追い切りはウッドで6ハロン82秒5-11秒8(末強め)を計時。岡田助手は「気持ちが入っているし牝馬らしく一生懸命走る馬。小柄な体を感じさせないくらい体を使って走ります。できるだけ落ち着いて臨めれば」と期待を寄せる。