競馬ファンの皆さまは、どのように新馬戦の予想をしていますか? 血統、調教時計、騎手、厩舎、陣営コメント、直感…。個人的に「前走」がない新馬戦は予想が難しく感じます。ある日、今年度の2歳戦成績(9月16日まで)を調べている時に、ある厩舎が気になりました。新馬戦は【2・1・2・3】で複勝率62・5%。2歳戦は【4・2・2・4】で勝率33・3%、連対率50%、複勝率66・7%。すごい数字…。開業2年目、小栗厩舎です。

小栗師は10年にトレセンに入ってから、ずっと鈴木孝厩舎に所属していました。2歳を育成する秘訣(ひけつ)は、その鈴木孝厩舎に由来があるそうです。

「鈴木厩舎はレースの2週前くらいにゲートを出していました。新馬戦はそこまでペースが速くなることはないですし、やっぱり前にいた馬が有利。それにならってレースの1、2週前はゲートを出しています。前めにいって粘れるように。ゲートは速いに越したことはないですからね」。

今年の2歳新馬戦では8頭中、掲示板に入っていた5頭は全て先行馬。そのうちの3頭は逃げ馬だ。ゲートを出て、先行するという調教が実戦でも生かされているのでしょう。

また、新馬は早めに入厩させることを心がけていると言います。「多い時には速い時計を5、6本。逆算して入厩させています。新馬だからメイチというわけではないですけど、最初の競馬なので不十分な状態で出して、馬にも嫌なイメージで終わってほしくないですから」。

師自ら調教にまたがり、馬の適性をしっかり見極めつつ、レースの相手関係も吟味しながらレース選択を行うことも大切にしているそうです。今週は土曜中山5Rでザカリナン、日曜中京5Rでタイセイリコルドがデビューします。新進気鋭の厩舎が送り出す2歳馬に、今後も注目です!【下村琴葉】