最後のクラシックへ-。京成杯(G3、芝2000メートル、19日=中山)の最終追い切りが15日、東西トレセンで行われた。

ベゴニア賞3着馬ガルダイア(牡、国枝)は来年2月に定年を控える国枝栄師(69)が送り出す良血。杉原誠人騎手(32)とウッドコースで初コンタクトを取り、僚馬に追走先着する動きを見せた。

   ◇   ◇   ◇

想定内の動きだった。杉原騎手はガルダイアを僚馬の外へと誘導した。プラチナトレジャー(古馬オープン)との併せ馬。直線で僚馬を“壁”にして、右にもたれる面をカバーする。2馬身半追走し、ゴール前でスッと半馬身抜け出した。6ハロン83秒9-11秒8。馬なり先着に杉原騎手は「乗り味はいいですね。弾んでいるし。ただ、もっと良くなる。現時点でもすごくいい馬です。長い距離の方がこの馬の持ち味が生きる」と感触をつかんだ。

まさしく大器の相だ。半姉は17年NHKマイルC勝ち馬アエロリット。国枝師は「メンタルが強そうな顔だよね。目が据わっているというか、自信のある目つきをしている。大成しそうな感じ」と頼もしさを覚える。まだ全体的にすらりとした体つきだが、普段の表情から意志の強さを読み取る。

勝者のメンタルを競馬に向けたい。新馬戦1着はゴール後に3角まで馬が止まらず、前走ベゴニア賞3着は序盤でやや掛かった。入厩当初より着用するのはクロス鼻革。視認性や集中力向上のために厩舎が日常的に使用するシャドーロールを着けないのは、操作性を求めるからだ。同師は「馬も明らかに理解してきている。けんかせずに行けるのなら、ハナでも」とリズム重視の競馬を見込む。

最後の戦いが待っている。国枝師は4月に70歳の誕生日を迎える。定年がいよいよ来年2月に迫ってきた。「これからクラシックに向かっていくにあたって、ここでいいところを見せたい」。23年1着馬ソールオリエンスは皐月賞を、24年1着馬ダノンデサイルはダービーを勝った3冠競走直結の一戦。ラストイヤーを彩る結果が欲しい。【松田直樹】

◆杉原騎手の重賞成績 22年アイビスSDのビリーバーで重賞初制覇。23年フェアリーS(キタウイング)、24年小倉大賞典(エピファニー)で計3勝を挙げている。京成杯と同じコースで行われた昨年のホープフルSは17番人気ファウストラーゼンを3着に導いた。