皐月賞に出走する関西馬は土曜日に中山へ輸送するため、金曜日に最終調整を行います。杉山晴厩舎はサトノシャイニングとジョバンニの2頭出し。サトノシャイニングを調教に送り出す小川助手は「ええ体してるやろ」と笑みを浮かべます。引き締まったしなやかなボディーに、ピカピカな毛づや。見るからに体調は良さそうです。
クロワデュノールとの再戦で逆転の可能性は!? 状態のジャッジを聞きに馬房掃除中の小川助手をたずねると、(皐月賞の予想には直結しませんが)興味深いお話が聞けました。
「45年ぶりの皐月賞や」。45年…? 45年前は昭和55年、1980年。「オペックホースちゅう馬で皐月賞に出てん」。恥ずかしいことに、その馬名を知らずスマホで検索。戦歴を見ると、「80年東京優駿1着」の文字がありました。ダービー馬だ…。
小川助手は当時17歳の若さでオペックホースを担当。菜の花賞を勝って臨んだ皐月賞は首差の2着でした(勝ち馬はハワイアンイメージ)。当時の動画を見ると、新潟の千直レースかと思うほど、外ラチギリギリで馬が走っていました。あまりにも外ラチに近いため、厩舎スタッフからの視点だと馬がお客さんに隠れて見えなかったそうです。その後迎えたダービーで1番人気モンテプリンスを制して優勝したのであります。
さて、時を戻してサトノシャイニングの話。前走のきさらぎ賞は物見をして幼さを見せましたが、収穫のあるレースだったようです。「前走は思った以上にいい競馬をしてくれた。左に張るのが課題だったけど、それをクリア。手前の替え方がうまくなっている。ひと皮むけたレースぶりやったね。あとは自分との戦い」。45年前のリベンジなるでしょうか。【下村琴葉】

