安田記念でG1初制覇を果たしたシックスペンス(牡5、田中博)は激闘から一夜明けた8日、美浦トレセンの自厩舎で静養した。
前日は午後7時半に帰厩。定年解散した国枝厩舎から転厩後に担当となった田端厩務員は「馬も力を出し切ったのか、レース後はだいぶ気持ちが高ぶっていました。なかなか落ち着きませんでしたが、一夜明けた今朝はだいぶ落ち着いています。カイバも食べています」と現状を伝えた。
国枝厩舎時代は3戦3勝でスプリングSを制覇。毎日王冠、中山記念を含めG2を3勝したが、G1タイトルはつかめていなかった。転厩初戦の前走マイラーズCは7着。2戦目の今回は初ブリンカー着用、レース前日追いなどの策を打ち、結果を出した。田端厩務員は「今までにないくらい興奮してしまったというのが一番ですね。国枝厩舎の方や牧場の方からもこの馬の特性は聞いていたので、爪や歩様の問題だったり、気性面など難しい馬だとは聞いていたのですが、その中で2戦目で結果が出たことはよかったと思います。何より国枝厩舎が大事に管理してきてくださったことに感謝しています。転厩でこういう素晴らしい馬のバトンを渡していただけて、もうひと花咲かせたいという思いでやってまいりました」と感謝を言葉に込めた。
田端厩務員が担当したダートG1・6勝のレモンポップをはじめ、厩舎のG1勝利はこれまでダートのみ。念願の芝G1初制覇を武豊騎手の手綱で果たした。田端厩務員は「何とか芝のG1を取りたいと厩舎一丸となって取り組んできたことなので、それが武豊騎手によって勝てたことはすごくうれしかったですね。調教師の笑顔が一番でした」とかみしめた。
先週登録したフランスのG1ジャックルマロワ賞(芝直線1600メートル、8月16日=ドーヴィル)をはじめ、今後は多くの選択肢が広がる。田端厩務員は「また無事に出走できるように厩舎として取り組んでいきたいというのが第一ですし、なかなか大変な子であることは変わりないので、またシックスペンスを競馬場に連れて行ってあげて、G1馬として恥じない走りをさせてあげることが目標です」と力を込めた。

