競馬界で通訳・レースホースコーディネーターとして活躍し、日本馬初のBC競走制覇、日本馬初のBCクラシック制覇など歴史的な瞬間に立ち会ってきた安藤裕氏(46)から今週もコラムが届きました。
こんにちは。まずは先週の安田記念ですが、武豊騎手がさすがの騎乗を見せてくれました。掛かる馬をうまく抑え、無駄のない動きによって馬が最後までバテなかったと感じました。また、国枝厩舎から田中博康厩舎への転厩2戦目でブリンカーを着けるという判断をした厩舎も素晴らしいです。
また、今回の勝利は田中博厩舎にとって初の芝G1制覇となりました。今後の活躍は、この馬が今回の走りでどのような変化を見せるかが重要だと思いますが、秋の動向が非常に気になる1頭となったことは間違いありません。
話を海外競馬に移しますが、先週の金曜日と土曜日に、英国でオークスとダービーが開催されました。オークスを勝利したマクモナグル騎手は、去年アイルランドリーディングを弱冠22歳で獲得した若手のホープです。今回英国クラシックレースを初制覇し、その騎乗内容も絶賛の嵐でした。そして、ダービーは、同じアイルランドを主戦にしているウィーラン騎手がダービー初制覇を達成しました。最近のヨーロッパ競馬は、騎手の世代交代が確実に進んでいると感じるので、今後日本競馬でも短期免許騎手として新たな風を吹かせる予感がします。今のうちから、ぜひ注目しておきたい騎手たちです。
オークス、ダービーのレース映像を見ると本当に寒そうで、雨がかなり降るイギリスらしい天気なので、ロイヤルアスコットの週にはぜひとも天候が回復して素晴らしい馬場でルガルとサトノレーヴの走りを見たいと思います。
私は、昨日菅原騎手とフランスへ移動して、現地の水曜日にルガルがイギリスへ到着する前にニューマーケットへ移動します。来週のコラムでは、ルガルの情報などお伝え出来たらと思いますのでお楽しみに。
最後に先週のディー騎手ですが、メリディアンスターと共に2連勝することが出来て良かったです。今週末が、今回の来日での最終週になるので、応援のほどよろしくお願いします。【レースホースコーディネーター】(ニッカンスポーツ・コム/極ウマコラム「安藤裕のハッピー(馬)ダイアリー」)
◆安藤裕(あんどう・ひろし)1979年(昭54)10月19日、東京都生まれ。98年に渡英し、ゴスデン厩舎で馬の基礎を学ぶ。その後は騎手として北米などで騎乗した。ケガで引退後はプロ野球の通訳を経て、11年に株式会社FELESを設立。調教情報の管理システムを取り扱うほか、外国人騎手の通訳や海外に遠征する日本馬のサポートなど幅広く活躍中。

