日本海の秋ヒラメを狙い18日、せたな町の鵜泊沖へ出掛けた。この時期ならではの強い引きも堪能でき、良型が数多く釣れた。

午前5時、鵜泊漁港から潤宝丸(葛西勉船長、【電話】090・6998・4017)に3人が乗船し、15分ほどの沖に向かった。雨、風は弱く、波1メートル。ヒラメ用仕掛けにバケ500グラム、オオナゴを餌に水深35~45メートルを狙った。

この日は早朝から入れ食いが続き、全員が1~2回ダブルで釣れるなど絶好調だった。

型も50~60センチが主体で70センチ級も上がった。良型が掛かったときは竿が大きく曲がり、暴れるたびに電動リールが止まった。オオナゴを餌に仕掛けを下ろしバケが底に着くと、糸ふけを取って竿を振る間もなくヒラメが食いついてくることもあった。時間とともに入れ食い状態が落ち着くと狙いを切り替えた。底付近ではマゾイやアブラコ、4~5メートル上げてフクラギが釣れていた。

早朝は良型が多く釣れていたヒラメは、中盤から40センチ台も交じり徐々にバレも多くなってきた。ただ、春先よりも深場狙いになり、引きが強く十分な手応えを味わった。大型になると根掛かりのような状態になり、首振りの引きが強烈だった。餌はオオナゴが主流だが、小型のサバによく食いついていた。キャップの色はオレンジ系によく釣れていたようだ。

沖上がりは午前11時。1人当たりの釣果は40~75センチのヒラメが15~29匹、30~38センチのマゾイが2~6匹、35~40センチのフクラギが0~2匹、ほかにアブラコ、クロソイが船中数匹釣れた。全員が引きの強い60~70センチ台を多く釣り、秋ヒラメ釣りを楽しんだ。「ヒラメ狙いは好調で今後も続きます」と葛西船長。まだまだ期待できそうだ。【リポーター・竹鼻雅己=68】