よく芸能記事で2股交際とか、すごい場合は、6股交際騒動などという記事が紙面をにぎわせます。

 うらやましいような、気の毒なような話ですが、男でも女でも浮気癖のある人は、実は、とんでもないリスクを背負っているかもしれません。

 イタリアのフローレンス大学研究チームが浮気(不倫)と心臓まひの危険性との関係について調査をしたところ、浮気性の男は心臓まひが起こる確率が高いという結果が明らかになったのです。英紙デーリーメールが報道しています。

 研究チームは、「浮気は当事者の心臓に悪影響を及ぼし、最悪の場合は死に至る」とし、「死亡リスクは自宅以外の場所で起きやすく、浮気相手が妻より若い女性であると急激に高まる」と説明しました。

 原因は「ストレス」です。浮気をすると、妻に対する罪悪感だけでなく、浮気相手の性欲や物欲なども満足させなければならないという圧迫感を感じ始めるようになるということです。

 そのため、交感神経が高ぶり、血管が収縮し、血圧や脈拍が上がり、心臓に負担がかかるのだと考えられています。それだけ、浮気した人は心臓発作が起きやすくなるのだというわけです。

 研究を行ったアレクサンドラ・ピッシャー博士は、「妻より若い浮気相手と性行為をするとリスクはさらに高まる」と言い、「浮気しながらも妻を愛している男性は、罪悪感から健康を害するだろう」と話しています。

 調査は男性を対象に行われたものですが、きっと女性にも同じことが言えるのではないでしょうか?

 楽しい人生を送るためにも、よこしまな考えはなくした方が良さそうです。

 ◆森田豊(もりた・ゆたか)1963年(昭38)6月18日、東京都生まれ。秋田大医学部、東大大学院医学系研究科修了。米ハーバード大専任講師を歴任。現役医師として活躍すると同時に、テレビではコメンテーターのほか、「ドクターX~外科医・大門未知子~」(テレビ朝日系)など人気番組の医療監修も数多く務める。著書は「今すぐ『それ』をやめなさい!」(すばる舎)「ダイエットはオーダーメイドしなさい!」(幻冬舎)「ねぎを首に巻くと風邪が治るか?」(角川SSC新書)など。気分転換は週2回のヨガ。