北京五輪の競技がスタートし、フリースタイルスキー女子モーグルで倶知安町出身の住吉輝紗良(21=日大)が五輪最初のレースに挑み、予選1回目は68・14点で15位だった。
【モーグル】勝ち上がり方式 男女ともに30人出場 予選1回目上位10位と2回目10人決勝進出>>
6日の予選2回目から再び、決勝進出を狙う。倶知安高までモーグルと陸上の二刀流で、陸上では800メートル、1500メートルで全国高校総体出場経験もある屈強な下半身を生かしたターンが武器。高校時代の恩師、倶知安高スキー部時代の湊屋敦(つとむ)顧問(56)も、教え子にエールをおくった。開会式は4日に行われる。
◇ ◇ ◇
住吉が1本目から積極的な滑りを見せた。全個人競技の道産子トップバッターとしてスタートすると、キレのあるターンから1、2回のエアともにバックフリップを決め30秒25でフィニッシュした。結果は68・14点で全体15位。1回目での決勝進出枠10位には入れなかったが、6日の予選2回目から再度決勝を狙う。
ひたむきに世界を目指してきた。倶知安東小時代から倶知安高までは陸上との二刀流を貫いた。高校では陸上部も兼部し、1年時に800メートルと1500メートルの2種目で全国高校総体に出場。1年でマークした1500メートルの4分39秒38は、今でも小樽後志地区の高校記録として残っている。住吉の恩師で倶知安高スキー部の湊屋顧問は「身体能力の高い子。いつかこういう大舞台に出る選手だとは思っていた。五輪でも、どんどん自信のあるターンを見せてほしい」と期待した。
住吉が倶知安高に進学した当時のスキー部には、アルペン部員しかいなかった。倶知安中時代から全日本クラスの大会で優勝している住吉の進学がきっかけとなり、モーグル部門が創部された。湊屋顧問は「すごい選手がくるからと学校が動いた。私もスキーができる先生に頼み、顧問を1人増やしたんです」。練習場はニセコ東急グラン・ヒラフスキー場。住吉は、幼少期から在籍したスキーチーム「NISEKO B&J」のメンバーとともに手作りのコースをつくり、シーズン中に何度もつくりなおしながら、世界で戦う力を地道につけていった。
夏場の陸上の練習も手を抜かなかった。湊屋顧問は「周りに流されることがない。マイペースで頑固。陸上の練習の後、お母さんと町の体育館で、今度は個別にスキーのトレーニングをしていた」。2回目に回った20人中、上位10人に入れば決勝進出を果たせる。ストイックな21歳は、あきらめずに高みを目指す。【永野高輔】




