東京五輪での活躍も期待されるバスケットボール選手が、算数の先生になる!?

BリーグのA東京は10日、「アルバルク東京算数ドリル」の上巻を制作したと発表した。ホームタウンとする渋谷区や練習拠点のある府中市など都内9自治体の公立小学校の6年生(約1万5000人)を対象に無償配布する。下巻は秋に配布予定。

あるページを開くと、日本代表候補の田中大貴(28)がバスケットボールコートを指さし、直径3・6メートルのセンターサークルの面積が何平方メートルになるか出題。ドリルを1つずつ解いていくことで、正解にたどり着ける構成となっている。

ほかにもバスケットボールやA東京のプレーヤー、マスコットらに関連した問題が次々と出題され、楽しみながら算数を学習できる。クラブによると、今後は選手が先生役となって解き方を教える動画配信プランも検討中。実現すれば、新型コロナウイルス感染拡大の影響で休校中の子どもたちにとって、頼れる指南役となりそうだ。

完成したドリルについて田中は、「バスケットボールに興味のある人はもちろん、あまり詳しくない人でも楽しみながら学習できる内容になっています。一人でも多くの子どもが算数に興味をもって、楽しく学んでくれるとうれしい」とコメント。「難しい問題もあると思いますが、ぜひ最後まで粘り強くチャレンジして下さい!」と呼びかけた。【奥岡幹浩】