バスケットボール5人制男子日本代表のフリオ・ラマス監督が14日、オンラインで会見に応じ、1年延期となった東京オリンピック(五輪)に向けて、「ヨーロッパ組かアメリカ大陸のチームを相手に、強化試合を8回は行いたい」と構想を語った。

男子代表は、直近では11月にアジア杯予選が組まれている。そこへ向けての合宿で、「チームを見直し、1からやっていくつもりで臨もうと思う」。新たな戦力の台頭にも期待した。

16日には日本代表クラスの選手たちによる紅白戦などのイベントが予定されており、自らも出場選手の選考に関わった。イベントが行われることを「嬉しく感じている」と喜び、「パンデミックを乗り越えて一緒に頑張っていけたら」と力を込めた。

女子日本代表のトム・ホーバス監督は、「他の国に比べたら、日本の選手はクラブなどで練習ができている」と、コロナ禍における現状を前向きに認識。「この時期はプラス面だけを考えてやっていたほうが良い」と口にした。

8強進出を果たした16年リオデジャネイロ五輪を上回る躍進が期待される。メダル獲得を目指すなかで、指揮官は「できれば来年4月に米国遠征を実現させたい」。本番を前に、世界屈指の強豪との手合わせを望んだ。

新種目の3人制においても男女とも上位進出を狙う。強化責任を担うトーステン・ロイブル・ディレクターコーチは、合宿を11月から再開し、その後は毎月継続的に行う方針を示した。「(所属先の)クラブには負担をかけてしまうが、選手が3人制バスケのリズムを保つためにも重要」と理解を求めた。【奥岡幹浩】