ボクシングで東京オリンピック(五輪)女子フェザー級代表の入江聖奈(20=日体大)が11日、成人の日を迎えた。新型コロナウイルスの影響で地元の鳥取県米子市での式典は中止となったが、郷里への感謝は忘れたことはない。19年世界選手権8強の新鋭は、「いまの自分があるのは、鳥取県の自然豊かな土地と優しい県民の人柄もあるので、恩返ししたい気持ちでいっぱいです」と金メダルを目指している。

昨春、コロナ禍で2カ月ほど実家に帰った。たびたび走ったのは家から徒歩5分の砂浜。「技術を乗せる土台が作れた」と3キロ増の体に効果を感じる。山と海に囲まれた環境だからこそ、「1年の延期は前向きに」と成長する糧にできた。

地元に貢献したい若手アスリートを対象にした明治安田生命「地元アスリート応援プログラム」にも選ばれ、恩返しの気持ちは増すばかり。全国で金メダリストを輩出していないのは鳥取県と沖縄県だけ。「自分が金メダル1号になれたら夢ですね」と錦を飾る。