東京オリンピック(五輪)・パラリンピック組織委員会は30日、都内で会見を開き、新型コロナウイルスの影響で来夏に大会が延期されたことに伴う、希望者への観戦チケット払い戻しを実施すると発表した。

五輪の払い戻し申請手続き期間は「11月10日(火)未明~11月30日(月)午前11時59分」で、返金時期は「12月下旬以降」。パラは「12月1日(火)未明~12月21日(月)午前11時59分」で、同じく返金時期は「来年1月中旬以降」となった。順次、対象者への返金が行われる。

これまで専用サイトを通じて五輪は約448万枚、パラは97万枚を抽選販売した。延期後も原則的に有効だが、競技日程が今夏の計画から1日ずつ前倒しの来年7月23日~8月8日に変わることで、観戦が困難になった購入者に配慮した。

払い戻しは公式チケット販売サイトで購入者本人のみ申請可能となっている。

今後、観客数の削減や大会が中止になった場合の対応については、会見した組織委の鈴木秀紀マーケティング局次長が「万が一、新型コロナウイルス感染症の影響によって今後、観戦の機会をご提供できなくなった場合には、別途、払い戻しを実施させていただく予定です」と発表資料を基に申し添えた。