日本記録2分7秒91を持つ大橋悠依(25=イトマン東進)は2分9秒67で2位だった。この種目の代表には内定し、プール内で記録を確認するとホッとした笑顔を見せ、優勝した寺村と手を合わせた。

「200は自信あってアップの調子も良かったんですけど、意識しすぎて硬くなったかな。(前半の100メートルは)1分を割って入りたいと思っていて。でも、自己ベストを狙いすぎて硬くなっちゃったかな。五輪がかかるレースで緊張したし、夏に自己ベストを更新するための課題を見つける場所だと思って、今後に生かしたい。前半、力むとダメ。隣の2人が速くて焦った部分もありました」

派遣標準記録は2分10秒大橋は3日の400メートル個人メドレーで優勝して、五輪初切符を獲得した。「スピードがついてきている。200メートルに自信がある」と話しており、日本記録更新を見据えていた。「準決勝は思った通りのレースができた。先生(平井コーチ)からあまり力を出しすぎないように、と言われたので、明日にためるような感じで」と冷静だった。5日は男子自由形の松元克央が今大会1号の日本新をマーク。それに続く活躍を誓っていた。

大橋は、世界選手権は17年に200メートル銀メダル、19年400メートル銅メダルを獲得している。女子のエースとして、五輪本番でも活躍が期待されている。