【ヤマコウの時は来た!】

◆10R:2予A 初日、強いと思った選手が郡司浩平だ。太田竜馬率いる徳島4車に対して、どのような戦い方をするか興味深く見た。


郡司の初手は徳島勢の後ろで6番手。太田が残り2周半から後ろを見て先行態勢に入る。太田は、郡司に来られないように残り2周から全開で踏んだが、1角からまくった郡司の上がりタイムは9秒2。踏んだ瞬間「勝負あった」と思わせる加速だった。


自力選手の岩本俊介が全く差し込めなかったことが、郡司の強さをさらに際立たせた。2予A・12Rは同じようなタイプの選手がそろった4分戦。どのような戦いになるのか楽しみだ。


ヤマコウが2予A・10Rで期待する清水裕友
ヤマコウが2予A・10Rで期待する清水裕友

清水裕友の復調ぶりも気にして見ていたが、竹内雄作、吉田拓矢、稲毛健太を相手に、不利な外枠からよく3着に入った。「自転車との一体感がないから道中もどかしかった」とは言うが、先行する竹内を最終ホームからまくるとは、勝負度胸は変わらずいい。


竹内の岐阜G3の先行を見たら、ひと呼吸置いてもおかしくなかったが、しっかり仕掛けたところを評価したい。その後は、3番手からまくる吉田の後ろに巧みにスイッチして3着。和田圭に先着したらなお良かったが、及第点だろう。


2予A・10Rも清水は枠が良くない。ただ、新田祐大、北津留翼は位置取りはあまり得意ではないので、付け入る隙はある。浅井康太も復調途上で、位置取りより自力に重点を置いてくるだろう。


このメンバーなら、初手で最後方にならなければチャンスはある。清水の復調に期待したい。(日刊スポーツ評論家・山口幸二)