いよいよ最終12Rで決勝が行われる。ヤマコウ(山口幸二氏)は2予に続いて原田研太朗をイチ押し。取鳥雄吾-清水裕友の3番手でも最後は届くとみた。
3日目は、漫才師のU字工事、山田裕仁、山口幸二で「U字幸二と裕仁工事シャッフル予想会」をやってきた。このイベントを企画した豊橋競輪は、くだらなくて素晴らしいと思った。
どんな難題を振られてもボケるU字工事はプロだった。結果は50円差で辛うじて勝利したが、山田の車券の買い方は勝たなくても負けない落合博満元中日ドラゴンズ監督のようで勉強になった。
決勝はどんなレースになるだろう。個の力で劣る中部勢は、駒を使い果たして苦戦必至。逆に、清水裕友は準決で苦しい展開を力でねじ伏せた。
佐藤慎太郎は打鐘9番手から小林泰正のカマシに乗って、吉田敏洋の後ろに切り替えた。小林が不発になってもいいように、金子貴志を決めた。和歌山に続いての郡司浩平とのタッグは、他のラインにとっても脅威だ。
それでも、決勝は原田研太朗を本命に推す。準決で11連勝。F1も挟むとはいえ素晴らしい。初日にも同じことを書いたが、1月の松山F1準決は、周りからも「研太朗らしくない」と言われるそうだ。
競輪に対する気持ちが変わってきたのが昨年12月の防府F1で、小倉竜二との会話にヒントが隠されていた。「ラインを生かして走るのが大切」がスッと入ってきた。そこに調子の良さが重なって今の好成績を生んでいる。
「別に僕が1番車じゃなくても、S班や吉田さんもいるのに緊張するなぁ」と、そこは愛くるしい研太朗になった。「風邪ひいてデブ菌がいなくなったのも大きいです」と言う原田に展開が向きそうだ。(日刊スポーツ評論家)