豊橋G3が始まった。特選を見ると中部のメンバーがいないではないか! 裏開催の「大垣F1ヤマコウカップに取られたか」と思ったが、旧式大砲の小嶋敬二と吉田敏洋しか参加していない。これは由々しき問題だ。中部がこんなに弱体化してしまってからどれだけたつだろう。私が現役時代に厳しくしたのがいけなかったのか…。いや待てよ、私は引退して13年になる。さすがにそれはない。中部が弱くなった理由はシンプルで、戦う選手が減ったことに尽きる。回れる位置を回って点数を積み上げる走りでは将来は開けない。
その意味で阿部拓真はこれからどう変わっていくのか。層が厚い北日本地区の中でS班になり、好位を回れる環境にある。しかし、今は生かし切れていない印象だ。先日のウィナーズカップも、初日特選から目標がないレースだった。自力のある新田祐大に任せてもらって何とかしたい気持ちは分かるが、現状の脚力で自力勝負にこだわるのは厳しい。阿部の持ち味はヨコもいとわないレーススタイル。その良さが薄れて、相手の土俵で戦っているのが現状だ。
今必要なことはマークに徹する覚悟だ。追い込み選手に「それでもお前の後ろで勝負したい」と思わせる走りを続けることで、再び流れを引き寄せることができる。
今節は新山響平がいて、自分の役割を再認識する絶好の舞台だ。杉浦侑吾-真杉匠を相手に新山が戦うには、番手の仕事も重要になる。だからこそ阿部の価値は大きい。役割を全うした先に本来の姿が見えるはずだ。(日刊スポーツ評論家)























