地元SG開催に気合の入る静岡5人衆。「ROAD TO ダービー」の注目選手編は、今年すでに8回優勝と乗りに乗る笠原亮(35=静岡)だ。05年多摩川クラシックでSG初出場初優勝を遂げてから10年7カ月、どういう思いで地元SGに臨むのか。

 笠原の活躍がすごい。直前の戸田をまくり差しで制し、3節連続優勝を飾った。これがなんと今年8回目のV。ものすごい勢いを持って、地元SGに乗り込んでくる。

 05年多摩川クラシック、SG初出場の笠原は鮮烈の2段まくりで優勝した。年末のグランプリもファイナル6に名を連ねた。しかしそれから10年余り、激しい浮き沈みを経験した。SG優出もあったが、何度もA2に落ちた。ペラの不調、原因不明のピット離れ遅れ、F禍。調子を落とした理由は多岐にわたる。

 打って変わって今年の快進撃。それは出力低減エンジンに対応できたことが大きい。「以前は舟1個や2個やられることがありました。でも今は悪くても舟半分までに収まる」。それが笠原の気持ちに余裕を持たせ、持てるスピードを生かせるようになった。「レベルの高いところでもやれます」。その力強い言葉に今節の活躍が見えるようだ。【中川純】

 ◆笠原亮(かさはら・りょう)1980年(昭55)1月19日、静岡・三島市生まれ。沼津学園高では野球部、3年夏ベスト4。99年5月、84期生として浜名湖でデビュー、4戦目に初勝利。05年3月、多摩川クラシックで史上4人目のSG初出場初優勝。同期は中村有裕、中島孝平、吉田健太郎ら。170センチ、51キロ。血液型AB。

※明日は「名勝負列伝」