元S級の小林寛尚(35=大阪)が、今年2月松山最終日以来となる白星をつかんだ。同郷の後輩岩井良平の先行に乗っての抜け出しに「(岩井は)1回しか足を使えないから、前受けからカマシの作戦だった。いい組み立てだったでしょ」と白い歯を見せた。

 春先には相次ぐ落車で調子を落とした上に、今期は2班で予選回りを強いられている。競走得点も87点にまで落ちた。それでも「やっと流れが良くなってきた。気分はいいですね」と笑みは絶えない。準決6Rは藤井準也の3番手回りから突き抜けを狙う。