奈良岡彩子(27=青森)が7Rでガールズケイリンコレクション覇者の長沢彩を差し切り、殊勲の勝ち星を挙げた。組み立ては先行1車の長沢マーク一本だった。ほかの選手も思いは同じですんなり番手とはいかなかったが、気力で死守した。奈良岡は「この強風じゃ、ちぎられることもない。付いていければ何とかなると思った」としてやったりの表情で振り返った。番手じか付けは初めてだったようで、「どれくらい踏み直すかわからなかったから、後ろを見る余裕はなかった」と汗をぬぐった。

 15年3月、当地では当時無敵だった小林優香に土を付けたこともある相性のいいバンクだ。自力ぞろいの決勝を見て「自在に」。レースセンスを生かして金星を狙う。