広中智紗衣(36=東京)が3コースから豪快にまくって通算3回目の優勝。プレミアムG1レディースチャンピオンの出場権を得た。2着に日高逸子、3着に鈴木成美が入って、3連単6万9660円の大波乱となった。

 4カドから全速スタートできた鈴木に、広中は内から食らいついた。「もういくしかないと思った。飛ぶ覚悟でした」。鈴木に負けることなく、1Mを必死に握った。まくって駆け抜けると、後続を突き放した。

 左横風の風速5メートル。荒れた水面でも、対応できるだけの足があった。「回り足がしっかりしていたので勢いに任せていきました」。初日から安定した実戦足が優勝に結びついた。

 「終わり良ければ全て良しです」。次節は7日からの津一般戦。自身初のA1級としてスタートを切る。【中牟田康】