中村かなえ(26=東京)が3日目1Rで逃げて、うれしい江戸川初勝利を挙げた。

「地元の江戸川で勝ててうれしいです!」声を弾ませ、今節初勝利を喜んだ。お茶の水女子大理学部出身の理系女子、いわゆる「リケジョ」の中村は江戸川を走るたびに綿密なデータを駆使して理系の頭脳で難水面に対処する。中村の手にする出走表には試運転から潮の流れ、起こし位置などさまざまなデータが時には教科書、時には参考書となって走りにノートとなって、書き込んでいる。

「自分だけが分かればいいと思ってしまうので、きれいに書き込めてはないのですが試運転から川の流れとか起こし位置とかいろいろ気がついたことを書いてます」。この繰り返しが江戸川で遅れないスタートを残している。「なのでスタート勘が天性で早いとかではないんですよ」ボールペンでびっしりメモ書きされた出走表が、中村の速攻力の礎となっている。

4日目は6&10Rの2回乗り。まずは江戸川2勝目を目指し、綿密なデータを駆使した走りでさらなるスキルアップを目指す。