現役最年長レーサーの高塚清一(75=静岡)が、またひとつ新たな伝説を作り上げた。

準優10Rを2着として、75歳と6カ月で優出。加藤峻二元選手の72歳4カ月(14年5月、戸田)の最年長優出記録を大きく塗り替えた。ピットに引き上げると関係者が拍手で迎えて、激走をたたえた。記録更新については、「選抜戦や優勝戦に関係なく、走らせてもらえるだけでもありがたいね」と言いつつも、終始にこやかな表情を浮かべた。肝心の機力は、行き足を中心に納得の手応えをつかむ。「スタートをしてからは一緒だけど、準優はスタートが行けたし、行き足は悪くないね」。ファイナルは5枠。4枠に峰竜太がいるだけに、1Mを強引に握って出るようならチャンスは十分。加藤元選手の持つ、71歳2カ月の史上最年長優勝記録の更新も決して夢ではない。