【バンコク(タイ)14日=杉山理紗】東京五輪予選を兼ねたU-23アジア選手権で既に1次リーグ敗退が決定している同日本代表は15日、カタールとの第3戦に臨む。

14日の前日練習には、体調不良のGK小島亨介(新潟)、第2戦で左足を痛めたDF渡辺剛(東京)を除く21人が参加。フィールドプレーヤーで出場がないのはMF遠藤渓太(横浜)MF菅大輝(札幌)の2人だが、森保一監督は出番のなかった選手を起用するか問われると、「全員が全員そうなるとは限らないと思う」と明言を避けた。

1次リーグ敗退をベンチから見届けた2人は、ウイングバックのポジションから攻撃の活性化を狙う。菅は「引かれた相手にアイデアがあまりなく、ミスしてカウンター1発でやられる場面が多かった。もっと前線でのアイデアを増やさないといけないと感じた」。遠藤も「クロスに入っていく人を増やすとか、ミドルシュートを打って(DFを)引き出すとか、策はあったと思う。負ける相手じゃなかった」と、それぞれに改善点を見いだしている。

最終戦は消化試合となってしまったが、森保監督は「今大会は終わるが、五輪に向けた活動も、選手のキャリアも終わりではない。この試合でも目の前のことに全力、最善を尽くしてほしい」と必勝を呼びかけた。