日本サッカー協会が3月に行われる東京五輪世代のU-23(23歳以下)日本代表の国際親善試合について、他の代表チームへの代替も視野に入れて動いていることが23日、分かった。新型コロナウイルスの感染拡大により、3月27日に京都で対戦する同南アフリカ代表が来日を取りやめる意向を文章で通知してきた。日本協会は、試合を予定通り開催することを望んでおり、南ア側に状況を説明するなど交渉を続けるが、一方で、試合機会の確保に動く必要が出てきた。

南アとの話し合いと並行し、同じように五輪に出場する他の国と地域を中心に来日の可能性を探っている。すでに、五輪出場権のない同年代の代表チームはほぼ活動しておらず、交渉が難航すれば、年齢制限無しのA代表に範囲を広げて探し、試合を行う可能性もある。

南ア戦後、3月30日には同コートジボワール代表と福岡で対戦する。現段階では同国連盟から連絡はないという。ただ、南アが来日取りやめを伝えてきたことで、影響が及ぶ可能性も。23日に横浜-G大阪戦(日産ス)を視察した森保監督は「聞いているのは、向こうがコロナを懸念していること。希望としてはやりたい。現実はどう変わるか分からないが、私含めスタッフが対応していく。決定に従い、できる強化をしたい」と話した。1月のU-23アジア選手権(タイ)ではまさかの1次リーグ敗退。3月の2試合は、五輪本番に向けたチーム強化の貴重な機会だが、試合を前に、問題が生じた。