日本サッカー協会(JFA)は23日、都内で定時理事会を開き、日本代表の森保一監督(57)の続投を承認した。
史上初の3期連続が正式決定。一方でアジア杯サウジアラビア大会(27年1月7日~2月5日)まで異例の「半年」采配が確定した。来年3月の国際親善試合から次回30年のW杯スペイン・ポルトガル・モロッコ大会まで託す後任には、28年ロサンゼルス五輪を目指すU-21日本代表を率いる大岩剛監督(54)を兼任で昇格させることも同時に決議された。今日24日に都内で森保監督、宮本恒靖会長、山本昌邦技術委員長が会見に臨む。
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◆記者の目◆
なぜ世界一を目指すチームを4年間かけて作らないのか。疑問が残る日本代表監督の選定となった。森保監督はどんなに良い成績を残そうとも、年明けのアジア杯まで。世界でも類を見ない「半年限定采配」が決まった。
これまで2期8年の成果は言うまでもない。ドイツ、スペイン、ブラジル、イングランドなどW杯優勝国を撃破。107試合で73勝16分け18敗。歴代最高の実績を残した。協会はその功労者に半年だけの指揮を提示。「日本サッカーの発展のために」が口癖の森保監督は“無礼”なオファーを受け入れ、イレギュラーな“監督バトンタッチ”が確定した。
協会の優柔不断さが浮き彫りとなる。関係者によると、宮本恒靖会長は当初、外国人監督を起用するため、技術委員長の山本昌邦氏にも相談せずに独断で動いたが失敗。山本委員長、元監督の西野朗氏らに泣きついた。さらに副会長にも頼るなど後手に回り、そのひずみがいびつな監督人事につながった。
後任の大岩監督に関しては、U-21日本代表と兼任となることもネックになる。28年ロサンゼルス五輪のアジア出場国は3・5枠から2枠までほぼ半減。予選突破も容易ではない。森保監督も東京五輪とA代表を兼任したが、自国開催で出場権が確保されていたことは大きな違いだ。
日本代表監督として、半年「出遅れる」ことで今年9~11月と来年のアジア杯も含めて最大13試合の強化の場を失うことになる。もし五輪出場を逃すようなことがあれば、A代表監督をそのまま任せられるのか。その責任の所在も明らかではない。
森保、大岩両監督とも指導者としての資質に疑いの余地はない。2人は17日にも面会するなど普段からコミュニケーションを密に取っているため「イズム」の継承は可能だが、指導スタイルや戦術面(システムなど)に違いはある。4年後に世界一を取るための最善策とは言いがたい。協会の、どっちつかずの強化方針だけが悪目立ちする。【日本代表担当=佐藤成】

