日本サッカー協会(JFA)は21日、都内でメディア向けのレフェリーブリーフィングを行った。佐藤隆治審判マネジャーが日本代表対ベネズエラ代表戦で話題となったVARチェックについて解説した。

9月28日に行われた親善試合で、日本は試合終了間際にPKを取られたが、VAR介入、主審によるオンフィールドレビューの末、直前にペナルティーエリア内で久保建英(25=Rソシエダード)が倒されたとして、日本にPKが与えられた。

佐藤マネジャーは「VARを使う以上、こういうことは起こり得る」といって一連の流れを説明した。

「久保選手のところでまず接触がある。現場のレフェリーはPKを取らなかった。ただペナルティーエリアの中の事象ですので、当然、VARは確認はします。プロトコルの中に認められた『ポッシブルPK』ということで確認します。13秒後にベネズエラがペナルティーエリアでファウルを受けて現場のレフェリーはPKとジャッジ。VARとしては、もちろんこのPKは間違いないけど、その前のPKは当然確認します。やはり久保選手が踏まれていて、PKの可能性が高いと判断したのでオンフィールドレビュー。(ベネズエラの)PKだけど、その前にPKがあったと判断して、ベネズエラのPKを取り消して日本のPKを与えた」

ベネズエラ代表からすれば、自分たちの大チャンスが一気に大ピンチになったことで大きな反発を生んだ。受け入れることは難しい状況だった。「できることであれば、次のPKが起こる前にプレーを止めるのが理想だけど、13秒で、確認しているときには、明らかにベネズエラの大きなチャンスになるシチュエーション。なかなか止めることは現実的ではない」と難しい判断だったと分析。「非常にレアなケース」と結論づけた。

日本はこのPKをエースFW上田綺世(28=リール)が決めて2-1で制した。